【撮影レポート】料理の「ストーリー」を写し出す。プロの技が光るアジフライの舞台裏
- 吉井勇介

- 11月26日
- 読了時間: 4分

今回はアジフライの極み あじのや様のSNS・Web広告写真の撮影を担当させていただきましたので撮影レポートを記述いたします。
はじめに:なぜ、完成した料理の他に「調理シーン」を撮るのか?
フードフォトグラファーとして、お客様のメニューの魅力を最大限に引き出す「完成写真(メニュー写真)」の撮影は当然、重要な仕事です。
しかし、私がクライアント様にご提案したいのは、その一歩先。 「お客様のこだわり」を可視化する「調理プロセス(厨房)撮影」です。
今回撮影させていただいたのは、真鶴にある人気店・ あじのや様の「アジフライ定食」。たかがアジフライ、されどアジフライ。その裏側には、お客様の心をつかむための、熱意と熟練の技が詰まっていました。
この記事では、その調理のストーリーと、私たちがどのような視点でその「こだわり」を写真に収めたのかをご紹介します。
1. 料理の土台:鮮度と技術を証明する「魚の仕込み」
お客様が最も知りたいことの一つは、「素材の品質」と「作り手の真剣さ」です。
🔪 鮮度へのこだわりを伝える瞬間
魚の調理プロセスでは、さばかれたばかりのアジが、いかに新鮮で美しい身の色をしているかを克明に捉えました。
アジを三枚におろし、骨の部分と身を並べる構図は、「当店では新鮮な魚を一尾ずつ丁寧に仕込んでいます」というメッセージを、視覚的に雄弁に伝えます。

🧤 熟練の技と繊細さを捉える
そして、重要なのが細かい仕込みの工程です。
熟練の職人様は、魚の身に残る小骨や血合いを、まるで芸術品を扱うかのように、丁寧に処理していきます。そして魚の身の質感は、料理人の繊細さとプロフェッショナリズムを強調します。

下味を振るワンシーンも、美味しさの土台作りとして、手を抜かない姿勢をしっかりと写し出します。

2. 食感の決め手:衣付けの臨場感
サクサクのアジフライを生み出す「衣付け」は、料理の魅力を決める重要な瞬間です。
私たちは、この工程の「臨場感」と「躍動感」を狙って撮影しました。
粉が舞い、衣が魚の身を包み込む瞬間をクローズアップすることで、お客様に「このサクサクの食感が目に浮かぶ!」と感じていただけます。これは、単なるメニュー写真では伝えきれない情報です。

3. 最高のクライマックス:黄金色に揚がる瞬間
厨房撮影において、最もドラマチックなのは「揚げ」の工程です。
熱せられた油の気泡、湯気、そして素材が黄金色に変化していく様子は、まさに料理のクライマックス。
🔥 高温の迫力を光で演出
油が激しく泡立つ様子を捉え、熱気と迫力を写真に閉じ込めます。
そして、パン粉をまとったアジが、今まさに油に投じられようとしている瞬間。調理人が持つ食材への真摯な姿勢と、揚げる直前の期待感を同時に表現します。


4. 主役を引き立てる脇役へのこだわり:「お米」の撮影
定食の満足度を左右する「ご飯」の撮影も怠りません。
アジフライの揚げの工程に匹敵するほど、ご飯の炊き方やほぐし方にも、お店の哲学が反映されています。
立ちのぼる湯気や、炊きたてのご飯を丁寧にほぐす手元のクローズアップは、お店全体の「おもてなしの心」を伝える要素となります。


5. そして、完成へ:メニュー写真としての訴求力
全ての工程を経て完成した定食は、まさに「物語の結末」です。
調理シーンを通じて積み重ねてきた「鮮度」「技術」「熱意」が、この一皿に凝縮されています。定食全体のバランス、揚げたての衣の質感、彩り豊かな付け合わせ。これらが、食欲をそそるメニュー写真となります。
調理シーンとセットで掲載することで、完成写真の説得力は格段に向上します。

💡 クライアント様へ:調理プロセス撮影がもたらす効果
いかがでしたでしょうか。
当事務所では、単に「美味しそうな」写真だけではなく、「信頼感」と「ストーリー」を伝えるための厨房撮影も得意としています。
調理プロセスを撮影し、ウェブサイトやSNSで公開することで、以下のような効果が期待できます。
信頼性の向上: 衛生面や調理への真剣な姿勢が伝わり、お客様の安心感につながります。
ブランド価値の訴求: 「安さ」ではなく、「手間暇かけた品質」で勝負する姿勢を明確にできます。
予約・来店への動機付け: 料理人の技術や熱意に触れることで、メニューへの期待感が高まります。
メニュー写真と調理シーン撮影を組み合わせたプランをご提案できます。ぜひ、御店の熱いこだわりを、写真という形でお客様にお届けするお手伝いをさせてください。
お見積り、ご相談はいつでもお気軽にご連絡ください。






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